事実なんてない
2014年 12月 26日
ときどき、事実なんてないと感じることがある。
マスコミの報道なんて最たるものだ。
海外の新聞のトップに出ていること、
国内ではみじんも報じられなかったりする。
一瞬盛り上がった殉愛美談はこれまた一瞬で醜聞となり、
日本中で祭り上げたかっぽうぎのおねえさんは、今、地獄を見ている。
ある人は、言う。
私たちはタイタニック号の乗客だと。
沈みかけている船に乗り、ドレスを着て踊っている。
私たちが聞かされていることに真実はあるのか?
きっと、数えるほどだろうし、もっと言えば真実なんてないんだろう。
身近にも起こった出来事がある。
有名なだまし絵の、老婆だと思う絵は、見かたによると少女にも見えるアレのように、
事実は思わぬところにあったりする。
死人に口なし、その言葉を実感した。
20年若い私なら、実はこうでしたと正義感を振りかざして叫ぶと思うが、
誰かが悪者になることで丸く収まるなら・・・それもまたよしだと思うようになった。
真実は絶対にあり、真実は正しく知られるべきだと思っていた自分が懐かしい。
沈みかけの船に乗っていても、それに気づくまでは今を楽しみ、踊り続けるしかない。
by yuristyle
| 2014-12-26 01:17
| ★ つぶやき