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痛くもない腹を探られたあなたへ

人は、見たいものを見て、信じたいものを信じる。

だから、痛くもない腹を探られることもある。


昔のことだが・・・

私が仕入れの仕事をしていたとき、
飛び込み営業でやってきたおじさんがいた。

当時、秒刻みで忙しかった私は、当然のように門前払い。
毎日やってくる飛び込みの相手をする余裕なんて本当になく、正直うんざりしていた。

でも、そのおじさんはどんなに断ってもやってきた。
どんなことでもするから取引して欲しいとやってきた。

断りに断り1年が経った頃、めったに口を出さない上司がポツリといった。

これだけ熱心に来ているんだ。少額でも取引してやったら。

私はそれもそうだなと思い、200万円くらいの注文をした。

当時の私には、200万と言えば少額で、これっぽっちの取引で
新規の取引先を申請することは本当にめんどうで、結構な労力が必要だった。

でも、おじさんが1年通ってくれた気持ちに応えたかった。

無事、準備が整い、おじさんの商品が倉庫に入ったその日、
私の勤める会社は倒産してしまった。

そんな日の夕方、商品を入れた倉庫から電話があった。

私が取引を始めたおじさんが倉庫に押し掛けてきて、
商品を持って帰ると大騒ぎしていると・・・
(倒産すると、一切の商品は動かせなくなる決まりがある)

私が話そうとおじさんに電話を変わってもらうと、いきなりの罵声・・・
こちらに非があるので平身低頭お詫びしたが、
罵声は終わらず・・・最後に言われた言葉がこれだ。

倒産を知っていて、わざと今のタイミングで仕入れたんだろう!

私には全くそんな想いはなく、その言葉が胸に突き刺さった。

でも、時が経てば、そんなこともあったな~とただの思い出になっている。
あんなこと言われたな・・・あははっと笑うこともある。


人に疑われるって、ものすごく辛いこと。
弁明が通らないって、本当に辛いこと。

でも、辛さもいつかは和らぎます。

Kさんも、私のように、遠い思い出に変わる日がやってくると思いますよ。
by yuristyle | 2013-11-04 18:59 | |― ○○なあなたへ

脳活ライフプロデューサーの山下ゆりです。衣食住から脳を快適な状態にし、愛と仕事を手に入れる「ELT脳活メソッド」をお伝えしています。  


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