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義理人情を教えてくれた人逝く

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昭和の映画スター「高倉健」さんが旅立たれたとのこと・・・
また、ひとつの時代が終わったような気になった。

健さんの映画は、小学校に入学したばかりの私に義理人情を教えてくれた。

当時、私は激しく登校拒否をしていた。
理由は、給食が食べられなかったからだ。

好き嫌いがあったわけでなく、
まさかそんな悲劇がやってくると思ってもみなかったが、
給食の初日。

アルミのバケツのようなものに入ったおかずや、
配膳されるアルミのお皿やお椀が、
小学生の私には犬のエサ入れやゴミ箱の残飯に見えた。

これを食べるのか!衝撃が走った。
そして、食べようとしても吐き気がして口に入れられない。
案の定、給食が終わる時間になっても手つかずで、
先生に無理やり顎をつかまれたり、鼻をつままれて口があくようにされ
おかずやパンを詰め込まれた。

6歳の私が感じた人生初めての恐怖だった。

以来、私は朝になるとお腹が痛くなり(本当に)
学校に行けなくなった。

その時、休んでみていたのが「あなたの映画劇場」

主に、昭和の映画が放送されていた。

例えば、網走番外地、緋牡丹博徒、昭和残侠伝など。

学校に行きたくないと半泣きになりながら、
その映画を見て、いろんなことを知った。

悪いことをすると網走という寒そうな刑務所に入れられる。

一宿一飯の恩義とは、宿泊させてもらって、ご飯をごちそうになったら
すごい恩を受けたことになるということ。

そして、そんな恩を受けた人には命を持って恩返しをしないといけないこと。

誰かのために、自分が悪者になることも必要だということ。

好きな人がいても、立場上あきらめないといけない時があること。


渡世の義理とかはとても大事で、なんだか大人とは辛い生き物だと思った記憶がある。

なので、高倉健さんは、私にとって、義理人情や、男性は耐え忍ぶ生き物だということを
教えてくれた人になる。

健さんを偲びながら、かよわかった6歳の自分を思い出した。


昭和の、強い、そして不器用という誠実さを感じさせてくれる男性が亡くなり、
平成って、何かと薄っぺらいのではないかと顧みた。


昭和の大スターの、ご冥福を心から祈りたいと思います。
by yuristyle | 2014-11-18 19:30 | ★ つぶやき

脳活ライフプロデューサーの山下ゆりです。衣食住から脳を快適な状態にし、愛と仕事を手に入れる「ELT脳活メソッド」をお伝えしています。  


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